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ネズミ講に引っかかるな!勧誘された時の正しい断り方

ネズミ講に引っかかるな!勧誘された時の正しい断り方

ネズミ講とは

ネズミ講の正式名称は「無限連鎖講」といいます。
ねずみが一定期間にどれだけ増殖するかを計算したものを「ねずみ算」といい、ネズミ講の組織はねずみ算的に拡大してゆくシステムになっている為、ネズミ講と呼ばれるようになりました。
1カ月に2人入会させる→その2人が新しい会員を2人ずつ増やす→その入会費の一部があなたの収入になる
というような組織編制になりますが、人口には限りがあり、入会できる人数にはいつか必ず限界がきます。

ネズミ講とマルチ商法の見分け方

ネットワークビジネスなどのマルチ商法とネズミ講はどちらとも勧誘方法が強引で、断ることが出来ず被害に遭う方が多くいます。
その為、マルチ商法とネズミ講は一緒にされがちですが、実は違いがあります。

商品の有無や稼ぎ方の違い

ネズミ講は特定の商品を扱っておらず、稼ぎ方は勧誘による会員の登録料などになります。マルチ商法は商品を実際に扱っており、会員費が無料、もしくは定額ですので、稼ぎ方は商品の販売利益や勧誘によるキャッシュバックになります。
ネズミ講は商品の販売が目的ではなく、金品の受け渡しが目的となっており、上にいる人は得をし、下にいる人は会員費を回収できずに損をするようになっています。

合法か違法か

ネズミ講は1978年に無限連鎖禁止法というネズミ講という形態のビジネスそのものを禁止する法律が制定されています。
一方、マルチ商法は多くの規制がありますが、合法のビジネスになります。
ネズミ講を行った人には罰則が設けられており、懲役刑を科せられる場合もあります。

勧誘された時の断り方

ネズミ講は違法なビジネスであり、マルチ商法は合法なビジネスですが、両方とも勧誘が強引で断りにくいことでよく知られています。
勧誘のターゲットのほとんどは友達や知り合いです。うまい断り方を知っておきましょう。

絶対にやらない、断るという意思を持つ

勧誘にはマニュアルがあり、数多くの返答パターンが用意されています。中途半端な気持ちで対応するとうまく丸め込まれてしまいますので、相手が何を言ってきても断るという強い意思を持ちましょう。

勧誘する隙を与えない

久しぶりに連絡が来た友達から「2人で会いたい」「いい話がある」等といわれた場合は少し警戒したほうが良いかもしれません。
2人で会うのは避け、他の友達も一緒に行くなど、勧誘する隙を与えないようにしましょう。
また、勧誘の際には「今の現状に満足しているか」「お金は欲しくないか」などと質問されることが多い為、怪しいと思った時は自分の現状の不安などは話さずにスルーしましょう。
「お金が欲しい」「会社を辞めたい」などのマイナスな発言をしてしまうとそこから勧誘が始まります。隙を与えないようにしましょう。

副業が禁止されていると伝える

会社で副業を禁止されていると伝えましょう。副業が発覚した際は懲戒処分を受ける可能性があると言ったり、実際に見つかって懲戒処分を受けた人がいるなどと伝えてみましょう。強引に勧誘してくる場合は、会社に副業がばれてしまった時は責任を取ってくれるのかと強く言いましょう。相手も懲戒処分を受けた際の責任をとることはできないので勧誘をやめてくれるかもしれません。

既にやったことがあると伝える

勧誘してくる相手に「失敗しそうだからいい」「やる気がない」と理由をつけて断っても「やってみないとわからない」「とりあえず話だけ聞いてみようよ」と言ってくる人がほとんどです。
それを逆手にとって、「既にやったことがある」と伝えてみましょう。さらに「失敗して借金を抱えることになった」とすこしオーバーに話を大きくして伝えてみましょう。やったことがあると伝えると決まり文句の「やってみないとわからない」が言えなくなるので勧誘をやめてくれるかもしれません。

一旦その場から離れる

なかなか勧誘をあきらめてくれない場合や面と向かって断るのが難しい場合は「用事がある」などと言ってその場から離れましょう。その後、2人で会うのは避け電話やメッセージなどで断るようにしましょう。

縁を切ると伝える

これ以上勧誘するなら、友達の縁を切るときっぱりと伝えましょう。相手の反応次第では今後の付き合い方を考えるいい機会になるかもしれません。

勧誘してくる相手をやめさせようとしない

勧誘してくる友達に対して「ネズミ講はやめたほうがいい」などと言い、やめるよう説得したりするのはやめましょう。ネズミ講をしている人は組織に洗脳されているので、人から「やめたほうがいい」と言われても素直に聞き入れてやめる人はあまりいません。善意であったとしても「やめたほうがいい」の一言が逆効果になり、勧誘がさらにヒートアップしてしまう可能性があります。

終わりに

様々な勧誘された時の断り方を紹介していきましたが、一番大事なのは自分の気持ちをしっかりと持つことです。
周りの意見に流されて犯罪に加担してしまうことがないように、自分の意思をしっかりと持ちましょう。