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一人暮らしの女性必見!心がけたい空き巣対策

一人暮らしの女性必見!心がけたい空き巣対策

 空き巣被害に遭うのはお金持ちに見える家だけで、女性の一人暮らしの場合、高価なものは置いてないので狙われないだろうと思っていませんか?
 しかし、女性の下着やブランドバッグ、アクセサリー、ノートパソコン等も窃盗の対象になり、また女性の一人暮らしはどうしても隙があると思われることが多いため空き巣の対象になりやすく、被害届も多く提出されています。
 今回は空き巣被害に遭わないようにするための対策などを紹介します!

空き巣被害の実態

 警察庁の「平成29年の刑法犯に関する統計資料」によると、空き巣被害の認知件数は年々減少傾向にありますが、未だに年間2万5千件以上の被害があり、また全ての事件を解決できていないことがわかります。

 空き巣は捕まらないことを重視するため、事前に入念な下調べを行ってから犯行に及び、さらに部屋を荒らさず侵入したときと同じ状態を保って犯行を行うことで、被害の発覚を遅らせようとします。その為、空き巣被害に遭ったことに気づいていない場合も多く、他の場所での犯行で空き巣が捕まった際の押収品から被害届のない家での犯行が明らかになる場合もあるため、実際の被害は認知件数よりも多く発生していると考えられます。

空き巣の侵入口

 以前「防犯の基本!窓や玄関の戸締り」で紹介したように、侵入窃盗の多くは侵入口として窓を選ぶ傾向があります。特に注意しなければいけないのは、鍵のかけ忘れです。慌てて外出して鍵をかけるのを忘れたというケースだけでなく、ほんの数分、ゴミ出しや近所のコンビニだからと油断して施錠せずに家を出た隙に侵入されることもあります。
 また鍵を施錠していても窓ガラスを破り入られてしまうケースもあります。小さくガラス窓を割る程度なら意外と音はしないため、ガラス窓を小さく割った場所から手を入れ、開錠して室内に侵入される場合もあります。

空き巣犯の狙うもの

 空き巣等の窃盗犯が狙うものとして一番多いのは現金です。空き巣の目的は金目の物を盗み、最終的に現金に変えることなので、最初から現金の状態であれば空き巣にとっては好都合になります。
 次点で多いのが、バッグや財布、宝飾品等の簡単に売ってお金に替えられる物です。特に宝飾品は比較的小さくかさばらないので犯行を行う際行動しやすく、モノによって高値で売れることもあるのも空き巣犯が狙う理由の一つです。
 商品券や有価証券、株主優待券等ほとんど現金のような扱いになる物も空き巣に探し出されたら間違いなく盗まれます。商品券などはそのままの状態でも使うこともできますし、金券ショップに持っていけば現金にも変えることができるからです。また、現金や宝飾品等の金目の物が隠されており探すのに手間がかかる場合は、パソコンやスマートフォン等の各種電化製品を盗んで換金する泥棒もいます。
 キャッシュカードやクレジットカード類も暗証番号さえ分かってしまえば、キャッシュカードを使いATMで現金を下ろしたり、クレジットカードを使い買物をすることができるので盗まれることがあります。しかし最近では、盗んだカードを使用する場合、防犯カメラ等に写り捕まるリスクが高くなるからなのか、カード類は盗まれないこともあります。それでもキャッシュカードやクレジットカードが盗まれ、不正に現金を下ろされてしまう事件はなくなっていません。また現金を下ろすだけではなくその他のことで悪用されることもあるので、どこかに保管する際は十分安全な場所に保管しましょう。

女性の家を狙う空き巣犯

 女性の一人暮らしの家を狙う空き巣犯の中には、金銭だけでなく女性の下着も盗む空き巣犯もいます。女性が下着泥棒の空き巣被害に遭った場合、騒ぎにしたくなかったり、もう被害にはあわないだろうという安易な理由から対策や被害届を出さないことがあるため、繰り返し被害に遭うことがあります。
 また女性の下着を盗むという卑劣な犯罪はエスカレートしていく事があります。空き巣に入ることができるということは、家の中で待ち伏せもできるということです。下着を盗むだけでなく、性犯罪など身体的な被害に遭う可能性もあるのでより注意が必要です。

空き巣被害に遭わないようにするには

 侵入対策や防犯対策・防犯グッズについては「私は空き巣被害に遭わないと思ってないですか?今日から準備したい防犯対策・防犯グッズ」「防犯の基本!窓や玄関の戸締り」などでも紹介しましたので、今回は空き巣のターゲットになりにくくするための対策を中心に紹介いたします。

表札やポストはこまめに確認

 表札やインターホン、ポスト等に文字や数字、貼った覚えのないシールなどがある場合、それは家を不在にしている時間帯や住んでいる人の性別等を表す暗号や印をつける「マーキング」と呼ばれる行為です。
 マーキングは主に勧誘業者・訪問販売員等が行うことが多く、仲間や他の訪問販売員にその家の情報を知らせるために行われますが、空き巣犯も同じようにマーキングの情報を基に犯行に及ぶことがあります。
 マーキングは、わかりやすい表面だけでなく側面や下側など見つかりにくいところに書かれていることもあるので、表札やインターホン、ポストの周辺等に印がないか調べ、もしも怪しい印を見つけたら必ず消す(シールなら剥がす)ようにしましょう。印を消すことで、印を確認する空き巣犯等に防犯意識の高さをアピールすることができます。

※マーキングの一例:SW10-20R(一人暮らし女性10時~20時まで留守)

留守だとわかりづらくする

 外から見てすぐに留守であると分かる家は当然空き巣に狙われる確率が上がってしまいます。留守にすることが多くてもそれを周囲に悟られないようにすることが大切です。
 特にベランダなど外に干した洗濯物はその日のうちに取り込むようにしましょう。数日にわたって洗濯物が干したままになっていると留守がちだと思われてしまいます。もし帰宅が遅くなったり数日留守にする場合は室内干しにするのがおすすめです。
 空き巣はどの程度住民が家にいるかを知るために、郵便ポストの中を見ていることがあるので、郵便物をポストに溜めないようにしましょう。郵便物がたくさん溜まっていれば、そこの住民は留守にすることが多いと考えられてしまいます。
 また旅行などで留守にする場合は、暗くなったら自動的に点灯するライトを窓の近くに設置する等、室内に誰かがいると思わせられるようにすることも効果的です。

SNSの投稿にも要注意

 ターゲットが留守かどうかを判断するためにTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSの投稿をチェックしている空き巣犯もいます。SNSはフォロー外や友達外からも「言わないだけで見られている」という場合が少なくありません。それがどこかに出かけているような内容であれば「留守にしている」ということが空き巣を企てている人にもわかってしまいます。特に「○○に旅行中」等の明らかに不在で自宅近辺から遠い場所に関して呟いている場合、今空き巣に入ってもすぐに戻ってこないことが丸わかりです。
 今外出しているとわかる投稿は避け、帰宅後や翌日等事後報告の形で行うようにしましょう。どうしてもリアルタイムで投稿したいという場合、閲覧制限をかけて親しい友達の間だけで公開する等、公開範囲を限定しましょう。

まとめ

 一度空き巣被害に遭った場合、空き巣犯は2度3度と繰り返し同じ家で犯行を行うことがあります。家に現金を置いていないから大丈夫と思っていても、パソコンやスマートフォン等の現金以外を目的にしている場合もありますので、家の中に侵入され被害に遭う前にしっかりと対策をしておきましょう。