MENU

女性のストーカー対策 part3。無言電話や執拗なメール

女性のストーカー対策 part3。無言電話や執拗なメール

 ストーカー対策第3段!今回は無言電話やメールなど、ストーカーからの一方的な連絡に焦点を当てて紹介していきます。

無言電話をしてくるストーカー

 ストーカーの初期段階といわれることもある無言電話。どんな相手がストーカーだったかによって、無言電話の目的が変わることもあります。

親しい人がストーカーになっていた場合

 友人や元交際相手など親しい人がストーカーになった場合、ただ相手の声が聴きたいからという理由で無言電話をしてくることが多いようです。相手が今何をしているかが気になり電話を掛け、相手が応答しても会話をする勇気がないため無言で切る場合や、声が聴けるだけで満足して一言も喋らずに電話を切ることもあり、その場合は応答があってからすぐに切るのではなく少し長く通話状態が続くこともあります。

ストーカーが知らない相手の場合

 知らない相手がストーカーの場合、まず最初に相手の電話番号を調べることから始まります。例えば帰り道を尾行して自宅を突き止め、郵便受けやゴミの中から電話会社の明細書など電話番号が記載されているものを抜き取り、電話を掛けてきます。
 また固定電話に無言電話を掛けてくる場合、声を聴きたい等の理由だけでなく、どの時間帯に家にいることが多いか、一人暮らしをしているのか・誰かと住んでいる場合はどんな関係の人と何人で住んでいるのかなどの生活状況を確認する目的の場合もあります。

純粋な好意だけではない

 ストーカーの中には相手が怖がっているのを見たいから無言電話を掛けるという場合もあります。そんなストーカー相手に怒りや恐怖の感情を表すと、ストーカーは相手の感情を自分が動かしたことに喜び、さらに行為がエスカレートする場合もあります。

無言電話の対策

 ストーカーから無言電話が掛かってきた場合すぐに「着信拒否」や「電話番号の変更」をしたくなります。ですがストーカーは相手と連絡が取れることで自身の行動にブレーキを掛けている場合があり、特に相手が顔見知りの場合はストーカー行為をエスカレートさせてしまう恐れがあるので、急に「着信拒否」や「電話番号の変更」をしないようにしましょう。また無言電話は自分の情報を隠すため非通知や公衆電話などから掛けてくる場合が多いです。普段から「非通知拒否」の設定などをして公衆電話や非通知の電話には応答しないようにし、もし無言電話に応答してしまった場合は無言で切るようにしましょう。
 ストーカーが友人や元交際相手など自分と連絡先を交換している人だった場合、自分の存在感を示すために番号を通知したまま電話を掛けてきたり、自宅などではなく携帯電話に掛けてくる場合もあるので、誰から無言電話が掛かってきているのか特定できる場合もあります。その時は常に留守番電話に繋がるように設定し、無言電話以外に「つきまとい等」をされていないか注意が必要です。電話履歴や相手の音声が録音できた場合は被害を訴える際の証拠となりますので残しておくと良いでしょう。
 また電話だけでなくメールでもやり取りのあった人がストーカーになり、無言電話をかけるようになった場合、ストーカーからの連絡手段をすぐに対応しなければならない電話ではなく、返事や確認を先延ばしにできるメールに誘導するのも一つの手段です。

メールやメッセージを送ってくるストーカー

 無言電話ではなく一日に何十・何百とメールやメッセージを送ってくるストーカーもいます。ネットショップや出会い系などのDMの場合は受信拒否や放置でも良いですが、ストーカーからのメールを受信拒否した場合、無言電話の着信拒否と同じようにストーカー行為のエスカレートや問題の複雑化の恐れがあり、またストーカーからのメールを受信拒否しても、ストーカー側がメールアドレスを変えると全く意味がなくなってしまいます。

ストーカーからメールやメッセージが送られてきた場合

 ストーカーからのメールは、不快・苦痛な思いをするのですぐに削除したいという気持ちになると思いますが、ストーカー被害を訴える際の証拠集めや、ストーカーの言動がエスカレートしてくる際の証拠として必要となってきますのでメールを残しておくことは重要です。最終的に「メール(メッセージ)を受信するけれど返事をしない」状態に持って行けるのが理想的です。もし以前からメールでやり取りがあった相手がストーカーになった場合は急に返信を止めるのではなく、返信をするまでの時間を少しずつ伸ばしていき、返信頻度を徐々に減らしていくようにしましょう。「既読」などのマークでメッセージを見たことが相手にわかるような場合も、既読を付ける(メッセージを確認する)までの時間を徐々に長くし、最終的には確認しなくても済むような状態に持っていくようにしましょう。
 また普段使うアドレスやアカウントにストーカーからの連絡が来るのは苦痛に感じると思います。フリーメールアカウントを作り、メールアドレスを変更した・アカウントを使わなくなる等の理由をストーカーに伝えフリーメールでのやり取りに誘導し、ストーカーからのメールを隔離するのも一つの手です。
 2013年に改正されたストーカー規制法ではメールのつきまといも規制の対象になっています。被害がメールだけだからとあきらめず、警察や弁護士などに相談するようにしましょう。警察などに相談する際、ストーカーからのメール関連の証拠として履歴やメール本文が該当するので、ストーカーからのメールやメッセージは消去しないようにしましょう。

まとめ

 無言電話はストーカーからだけでなく、いたずらや嫌がらせ、詐欺・空き巣など他の犯罪の下準備として掛かってくる場合もあります。相手の電話番号が表示されないタイプの電話機を使用する場合や、知らない電話番号や非通知の電話に出る場合は、相手に伝わるこちらの情報がなるべく少なくなるようにするため、普段から名前を伏せて応答することをおすすめします。また固定電話の迷惑電話対策として、電話機に接続することで自動応答メッセージで警告をしてくれる商品もあります。


 また普段から全く知らない・覚えのない名前やメールアドレスで連絡が来た場合に返信をすると、その後のメールのやり取りなどから個人情報が流出し被害が大きくなる可能性があるため、返信などは絶対にしないようにしましょう。