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女性の一人暮らし押し込み強盗対策!

女性の一人暮らし押し込み強盗対策!

 今回は家に人がいるのを狙って無理矢理に侵入し家財金品を強奪する「押し込み強盗」の対策について紹介していきたいと思います。特に女性の場合金品を奪い取られるだけでなく、性犯罪など身体的な被害に遭う可能性や、場合によっては殺人事件等に結びつくこともあるのでより注意が必要です。

被害の実態

 押し込み強盗は侵入強盗の一種で、警察庁の令和4年の統計資料によると認知件数自体は年々減少傾向にあります。

しかし、侵入強盗を含む強盗に伴う身体的被害(強盗殺人・致死・傷害・強制性交等)については、令和4年は前年比16.3%増加しています。

また、金品を奪い取られただけでなく身体的な被害にも遭っていた場合、被害に遭ったことを知られたくない、または犯人からの復讐を恐れるなどの理由で被害届を出していないこともあり、実際の発生件数は統計資料よりも多いのではないかと思われます。

押し込み強盗の手口

 押し込み強盗は、はじめから狙いをつけた住宅や人身を目的に犯行に及ぶので凶器を携行していることも多く、様々な方法で住居内に侵入しようとしてきます。

 帰宅時、玄関付近の物陰等に潜んでいてドアを開けた瞬間に押し入ったり、帰宅中から後をつけてきていて玄関を開けた瞬間に背後から押し入る場合など、自宅に帰り着いた時の一瞬の油断を狙ってきます。

 また在宅時は、メーター等の設備点検を装う、宅配便を装う、警察や消防署員を装う、引っ越しの挨拶を装う等、様々な口実を使い内側からドアを開けさせ押し入り犯行に及びます。

押し込み強盗の対策

 押し込み強盗の被害に遭わないようにする対策は、帰宅時など外からドアを開ける場合と、在宅時内側からドアを開ける場合で気を付けることは少し異なってきますが、どちらも周囲の住民が不在になることの多い平日の日中や、夜間など人通りも少なく暗さで周囲が見えにくくなる時間帯は特に注意が必要です。

帰宅時の対策

 仕事終わりなど疲れて帰ってくる際も、家の中に入って玄関に鍵をかけるまで油断はできません。帰宅中は後をつけられていないか、周囲に不審な人物がいないか等、警戒を怠らないようにしましょう。

 特にエレベーターがあるマンションでは、ほかの人とできるだけタイミングをずらして乗り込むようにすることも大切です。もし他に乗る人が待っている場合は「お先にどうぞ」と声をかけ、一度降りて次のエレベーターに乗り、乗ったらすぐに「閉」ボタンを押してから降りる階のボタンを押しましょう。またエレベーターの使用後に1階に戻しておくとエレベーターから降りた階が特定されにくくなります。同じ理由で、エレベーターを使用する際はあえて1つ上の階や1つ下の階で降りるのも効果的です。

 玄関の前に着いたら再度周囲を確認し、階段や死角になりやすい物陰や暗がりなどに不審な人物がいないか確認してからドアを開け、帰宅後はすぐに玄関ドアのカギをかけることを習慣づけましょう。

在宅時の対策

 押し込み強盗は、帰宅時など家に入る瞬間だけでなく、在宅時に押し込み被害に遭う一人暮らしの女性も増えているので、訪問者が来た場合も不用意にドアを開けないようにしましょう。訪問者が来た場合は、始めにドアスコープやカメラ付きインターホンなどで相手の身分と要件を確認し、インターホンやドア越しに対応できる要件の場合はドアを開けないまま対応するようにしましょう。

 宅配便などでドアを開ける場合もチェーンをつけた状態で伝票などの受け渡しを行い、荷物は入口付近に置いてもらうようにしましょう。また、宅配ボックスがある場合は活用するのも大切です。

 電気やガス・水道などの設備点検の場合は事前に業者から連絡があった場合のみ対応するようにし、少しでも不審に思うことがあればドアを開けず、警察などの第3者へ通報しましょう。不安な場合は、家族など他の人に立ち会ってもらえる時間帯に設備点検を行ってもらうなど、一人で対応することを避けることも大切です。

まとめ

 在宅時に重要なのは、来訪者があったときはインターホン越しに対応するか、ドアを開ける場合でも、ドアチェーンをつけた状態で対応することです。また帰宅時は、一人暮らし等で部屋の中に誰もいなくても「ただいま」と言って中に入ることで、他に人がいるかもしれないと思わせることも効果的です。

 普段は安心できる自宅でも押し入られてしまえば密室になり、特に一人暮らしの場合は周囲が異変に気が付く事が遅れます。来訪者の確認や帰宅時の周囲確認など、日常のちょっとしたことを気を付けているかどうかで犯罪被害に遭いやすいかどうかは違ってきます。しっかりと意識して被害にあわないようにしましょう!